デンマーク人って - Kanaheiのデンマーク生活
先日、デンマーク企業の日本支社で働く友人が同僚と出張でデンマークに来ていたので、一緒に飲みつつ話していたのですが、そこで「なにが腹が立つって、本社の同じオフィスの隣同士のブースで働いているにも関わらず、そこでちゃんと話し合わずに違う内容を別々にメールで(日本支社に)送って来たりするんだよ。なんでそっちでちゃんと話し合ってから送らないんだよって」と、いかに� �ンマーク人と働くのが大変か、という話に。
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そこで私も、「確かにデンマーク人って同僚同士とか、お互いの仕事をチャックし合ったりしないし、必要以上に自分の分担以上のことをしたがらないな」と、自分の職場を振り返ると思いあたるふしがたくさんでてきました。
日本人だったらその仕事の仕上げにあたり、それが他の人のやった仕事でも、結局なにか問題があってはいけないから(団体責任になるから)、チェックし合ったりするのは、そこまで珍しいことではないし、自分の担当する業務でなかったとしても、誰か他のスタッフから何か問い合わせがあったら、とりあえず自分でできる範囲のところまで答えたり、手伝ったりするのは当たり前ですよね。
しかもそれが外部の顧客だったりしたら、自分に直接関係ないことだったとしても、その会社や職場で働いている以上、一社員としてそれなりの対応はするし、相手もそれを求めてきます。
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でもデンマークの場合、前述のように自分の担当外のことは平気で「知らない」ときっぱり言うし、意地でもそれ以上のサービスや労力を割くようなことはしません。ひどいときは「いや、それ、でもあんたの管轄の仕事でしょ?」ということでも、彼/彼女が「ここまでが私の仕事」と自認している以上のことはやりたがらないし、拒絶反応を示します。
なので時として、仕事の範疇というのは、お客さんや他部門のスタッフではなく、その担当者が「自分のやりたい」ところまでで決めているようなときがあり、例えばマガジン(デパート)で不良品のクレームやアフターサービスについて、その売り場のレジで聞いても「私はその日勤務していなかったしわからないし、できない」とか、こっちがわけわからないよ!という対応をされて、唖然となることもしばしば起こるのです。
ちなみにH氏はそんなデンマーク人の中でも、ものすごく気の利く人です。とにかくよく察して動いてくれるし、サービス精神旺盛なので仕事帰りで疲れていようがスーツだろうが、出くわした知人の引っ越しを突然手伝いだしたり、とりあえず自分の担当外のことでも、困っている人がいてお願い されたらほとんどの場合断らないし、出来る限りのことはします(彼はアフリカへの募金団体に募金をたのまれた時、当時離婚したてで本当に貧乏でお金がなく「じゃあ募金の代わりに」と集金のボランティアを始め、それ以来5年間毎年続けている)。
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そんな彼なので、時々自分ができるくらいのサービスを他人にも求めてしまうことがあり、"気の効かないデンマーク人"にはばっさり拒否られたり、仕事を不利に押し付けられたりして、まるで在デン日本人のようにデンマーク人に腹を立てたりもしています。
なので二人で、「なんでデンマーク人はそうなんだ?」という話になったのですが、結論として「サービスはしだしたらきりがないし、デンマーク人は個人主義が徹底してるから、もっともっととサービスを要求されたりして、どこかで自分の領域を侵されるのが恐いのではないか」、と。(実際H氏の息子達は「お父さんの手伝いしてたらきりがない!」と怒っていた)
たと� �ばH氏の元奥さんでいうと、「再来週の週末は息子達がうちにいる週だけど、どうしても断れない用事があるから、その日の夜だけでもあずかってくれないか」というお願いをしたとして、まだ彼女はその週の予定がなにもなくても"とりあえず"「わからないけどできないと思う…」とか、NOを出すタイミングがめちゃくちゃ早い(自分はしょっちゅう小さな用事で息子達のことを頼んでくるくせにね)。自分の限界どころか、努力圏内であってもサッとボーダーを引いてしまうのです。(ま、彼女の場合ちょっと特殊ですけど)
で、この傾向はうちの職場でもそうで、特に、というかほとんどの場合、女性(そして中年の)において顕著な気がします。
H氏曰く、「女性って何か判断をゆだねられたときに男性ほど潔くない。"ちょっと誰かに相談してみないと…"とか、自分で決断をすることでその場での責任も一人で引き受けることが恐いんだと思う。だから拒否するタイミングも早いし。仕事の上で男女で能力の差は無いとしても、そういうところで女性よりも男性が選ばれるっていうのは、やっぱりしょうがないと思うよ」と。
男同士って、なんか手伝ってあげたりもらったりしても、あまり変な裏がないというか、さくっとしているけど、女の人ってけっこう几帳面に覚えてたり、特にされたことに関してはよーく記憶している。だから決断を迫られるようなときに、周りに助けを求めるのも躊躇われて、ここで個人主義の� �ンマークでは「えーい、もう断っちゃえ」となるのでしょうか。あと、仕事上であっても「ヒュゲ」が大事みたいだし(ヒュゲるなら家でヒュゲろ、とたまに思うこともあるけど)。
まあ、ここまでダラダラ書いてきて「だからなんだ」って言われたらそれまでで、客の立場としてとか、一緒に仕事をしていると時々もう本当にうんざりすることの多いデンマーク人、特に妙齢の女性〜おばさんですが、それでもあののんびりさとかはやはり憎みきれないものがあります。
でもなんとなく、H氏と話してみてデンマーク人が気が利かない理由がわかって、心持ちすっきりしたようなしないような。とりあえずデンマークでサービスのできる人に会ったら、すんごい珍しいことだと思って、運がよかったと思うことにします。
写真:先日、夏休みに滞在した北ローマで食べたパスタを自宅で再現してみました。パスタマシーンはなかなか重労働ですが、子供がいっぱいいるうちでは労働力も豊富なので助かります(児童労働)。
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