2012年3月31日土曜日


 デンマークに住んだことのある日本人なら、きっと誰もが「信じられない」とびっくりしたことがあると思うのですが、そしてデンマークに住んで7年、ほぼデンマーク人ばかりの職場で働きはじめて4年の私でも未だに「やれやれ」と思うのが、デンマーク人のサービスのなさ。気の利かなさ。

 先日、デンマーク企業の日本支社で働く友人が同僚と出張でデンマークに来ていたので、一緒に飲みつつ話していたのですが、そこで「なにが腹が立つって、本社の同じオフィスの隣同士のブースで働いているにも関わらず、そこでちゃんと話し合わずに違う内容を別々にメールで(日本支社に)送って来たりするんだよ。なんでそっちでちゃんと話し合ってから送らないんだよって」と、いかに� �ンマーク人と働くのが大変か、という話に。

2012年3月30日金曜日


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前回の続きです。
泣けないことを気にするチャンドラーに、モニカは「私たちに子供ができた時、子供が巣立って行った時、そんな時にたとえあなたが泣かなかったとしても、私は気にしないわ」と言います。
それを聞いて安心したらしいチャンドラー。
チャンドラー: Okay. Well, I won't uh, worry about this anymore then. (よーし、それじゃあ、俺はこの件についてはもうこれ以上悩まないことにするぞ。)
モニカ: And then, you know, if I die... from a long illness... and you're writing out my eulogy and you open a desk drawer and you find a note from me that says: "I will always be with you" and you still can't shed one tiny tear? I know you'll be crying a river inside. (そして、それから、ほら、もし私が死んだら…長い間わずらっていた病気で死んで…あなたは私への賛辞の言葉(弔辞)を書いていて、机の引き出しを開けると私からの手紙を発見するの。そこにはこう書いてあるわ。「私はずっとあなたのそばにいる」。そして、それでもあなたはわずかな一粒の涙も流すことができないのね? あなたが心の中で川のような涙を流しているってことはわかってるわ。)
チャンドラー: Aww, I love you so....

2012年3月26日月曜日


解離性障害(解離性健忘・解離性遁走・解離性同一性障害)

『解離』は、分離と似た意味で、『私』というまとまった統一性のある意識や記憶が、バラバラになってまとまりを失ってしまう心理的現象のことです。解離のイメージは、整然と結合して統一感のあるまとまったものが、バラバラに解き放たれて分離していくといった感じです。

解離(解離性障害)とは、精神医学的には『意識、記憶、自我同一性あるいは環境の知覚といった通常は統合されている心的機能の分離分割や破綻・障害』の事を意味します。

解離そのものは、おそらく誰もが経験した事がある心理状態で、分かり易く言うと『頭がぼんやりとして、靄(もや)がかかったような感じ。今にも眠ってしまいそうな意識が遠のいている感じ。周囲の他者や世界のリアリティが弱くなって、自分と世界が切り離されているような夢見心地』といった『ぼんやりとした現実感の薄らいだ感覚』の事です。

日常生活の中で経験されるような具体的な例を挙げると、『退屈な授業を聞いている間に、先生の声が遠くなって想像の世界でぼんやりとしている』、『高速道路を同じ単調なスピードで走り続けていて、時折、ボーッとした心理状態になる』、『静かな室内で、好きな音楽を聴きながら空想に耽っている』、『好きなアーティストのライブで、大音量の音楽を聴きながら恍惚感を感じて陶酔している』、『1つの物事に集中している時に、周りの世界が意識に入ってこなかったり、何かを真剣に考えている時に、友人が呼ぶ声に気付くのが遅れたりする』といった誰もが一度は経験した事がありそうな『解離体験』を挙げる事が出来ます。

解離という心理現象は、元々、外部からの攻撃や非難から自分を守り、嫌悪する出来事や過去の苦痛な記憶から自分を引き離して心の平安を保つ為の『心的防衛機制』の一種だと考えられます。つまり、解離はその程度や現れ方が極端で日常生活に支障を与えない限りにおいては、自分の心の安定を守ってくれる有益な心的現象であると言う事が出来ます。

しかし、上記のように解離には『正常な解離』もある一方で、日常生活を送る事を困難にする『病的な解離』も存在していて、解離の程度が、質的にも量的にも激しくなり、その解離現象を本人が苦痛に感じたり、周囲の生活環境に適応できなくなったりすると『解離性障害』という心の病気になります。

解離性障害に罹りやすい人の特徴として、当然の事ですが、『解離状態になりやすい傾向』があります。解離状態になりやすい人は、人為的に意識水準を低下させて解離現象を起こす催眠に入りやすかったり、読書や映画の世界を現実の世界と同じように感じてのめり込みやすかったりします。こういった解離状態になりやすく、催眠などの暗示にかかりやすい性質を、催眠感受性が高いという風に言う事もあります。

また、病的な解離性障害を引き起こす原因として最も多いのは、過去の非常に深刻でつらい体験によって受けた心の傷である『トラウマ・心的外傷』です。

解離は本来、自分自身を苦痛や悲しみ、攻撃から守る自我防衛機制としての働きを持っていますから、過去に虐待やいじめ、暴行といった外傷体験をして受けた耐え難い苦痛や無力感、絶望、悲しみといった感情を伴う記憶を『解離という防衛機制』を用いる事で自分とは関係がないものとして切り離してしまうのです。

不安障害や転換性障害(従来の神経症)をはじめとする多くの心の病気には、『思い出したくない嫌な記憶・受け入れ難い不快な感情・認めたくない自分の気持ち』を自分の意識領域から排除して抑圧し、自分自身でも気付かないようにしようという種々の防衛機制が働いています。

極度の危機的な外傷体験をして、そこから生じる苦痛や不安、悲哀、恐怖などの絶望的な感情状態を何とかして忘れよう、回避しようとする『耐え難くて苦痛な現実及び過去の記憶からの逃避を目的』とする心の働きが限界に達すると、解離性障害、PTSDをはじめとする神経症的な症状や心身症の身体症状(消化器・呼吸器症状、頭痛、動悸、手足の麻痺、発汗など)が現れてきます。


解離性障害の代表的なものには、以下のようなものがあります。